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BOOM BOOM SATELLITESという邦楽史に残るロックユニット

初めて曲聴いて物凄い衝撃を受けた音楽グループは誰しもいると思う。もちろん私にもそういう存在がいる。三年前の今日、逝去した川島道行氏がVo.&Gt.を担当していたロックユニットBOOM BOOM SATELLITES(以下:BBS)もその1つだ。せっかくなので今回はBBSの魅力を紹介していこうと思う。

(“せっかく”とか言ったけど本当はこのブログ始めた当初からBBSの話をしたかったりしたかったりしていました)

私が初めて聴いたBBSの曲がこのA Fact Of Lifeのリミックスである。ちょっと恥ずかしい話だけど私はこの時BBSを知らなかった。さらに言えばFACTのA Fact Of Lifeを聴こうとしてうっかり間違えて再生したのがこの曲を聴いたきっかけ。ただ、このうっかりミスが無ければBBSを聴くことは無かったかもしれない。そう考えるとこれは所謂ケガの功名だったのだ。運が良かったのだ。そう思っている。

この特異なサウンドは当時BUMP OF CHICKENとかRADWIMPSみたいないかにもな邦ロックばかり聴いていた私にとって衝撃的だった。オリジナルの方を知っていたからこそ、あの強烈な曲をこんなに神秘的にアレンジ出来るのかと感動したし鳥肌がたった。

私はカバー曲というものがあまり好きではない。特に普通に演奏して歌い上げただけのやつ。演奏している当人達のカラーが見えないとつまらないからだ。それで言うとBBSのカバー曲は神がかっている。例えば上に貼ったMVについてだけど、ヘルター・スケルターといえばビートルズが「うるせぇポップな曲作りたいよね」とか思って作った曲だ。それをここまでヘビーな曲に作り変えるなんてどうかしてる。どうかしてるんだけど改悪されたという印象は一切無い。

オリジナルの香りを残しながらも自分達の世界観を絶対に崩さない。こんなことが出来るミュージシャンはあまり見たことがない。

オリジナル曲だけでなくカバー曲でも魅力してくれるBBSが私は大好きだ。

リミックスがどうとかカバー曲がどうとか言いはしたがやはり彼らの魅力が最大限に発揮されるのはオリジナル曲だ(当たり前のこと言ってごめんね)。

まずBBSの電子サウンドのクオリティは彼らがリスペクトしているThe Prodigy(ザ プロディジー)に迫るものであることは言うまでもない。そんなハイクオリティのサンプリングにロックの息づかいを感じるギターとドラムを織り混ぜているのがBBSの音である。サンプリングと生の楽器の音を両立させることで同じフレーズの繰り返しが多い楽曲でもグルーヴィーなだけでなくパワフルさも兼ね備えた曲に仕上がっているのだ。素晴らしい。特に素晴らしいのはドラムの働きだと思う。例えばシンバルの主張が強いのが聴いていて分かると思うがただ鳴らしているのではなく一発一発が曲のメリハリを強めている。このドラムが無ければBBSはBBSでなくなる。ただの日本版The Prodigyになってしまう。

高校生で今より感性も豊かだった私にはこの他に無いサウンドは刺激的だった。こんな凄い音楽ユニットが何故一般の知名度が低いのか。不思議で仕方がなかった。

はっきり言って外れ曲というものが1つだって存在しないBBSの曲の中でも特に好きなのはどれかと聞かれたら私はこのKICK IT OUTを推す。前述したBBSの特徴が全て詰まっているからだ。

加えて言えばこの曲は個人的に邦楽全体の中で見ても好きな曲だ。いつか好きな曲をまとめた記事を書きたいと思っているがKICK IT OUTは確実にその曲目に含まれることになるだろう。

さて、ここまで自分なりにBBSの魅力について語ってきたがこの記事を誰に読んでほしいかと言うとそれはまだBBSを知らない若い子達である。

いやまあ、私も若いんだけど。

正直今の20代がギリギリでリアルタイムのBBSを知ることが出来た最後の世代だと思うわけである。当然その下の現在10代の中高生はBBSを知らない子達がほとんどだ。むしろ知ってたら凄い。センスある。誉めてあげたい。学校に圧力かけて評定を上げてあげたい。

で、若い子達にBBSを紹介して何を望むのかって話になるとそれはもうシンプルにBBSにインスパイアされた新しいBBSが生まれてくることだ。川島道行と中野雅之、両人がここまで高めたサウンドがこのまま消えていくのは凄く悲しい。

ロックスター川島道行の死で止まってしまったものがもう一度動きだすところを俺は見たい。

(格好いいこと言ってる風で完全に人任せになってるな…)

ではでは。

最後に好きなやつもう一曲だけ。

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古衣

バンドとボカロ好きが高じてブログを書いたりDTMをしてすごしています。